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よろず保育園では、毎年テーマを設定し、その中で“つながり”のある保育を展開しています。そこには、いのちは互いに生かされているという自然の中での“いのちのつながり”に気づき、見つめ、心を大きく育ててほしいという願いが込められています。一人ひとりが主体性をもち、のびのびと「ふしぎ!」「やりたい!」に向き合うあそびから、集団の力でテーマを表現するあそびまで、よろず保育園でのあそびは実にユニークです。その中から、一年を通してより大きな探究活動となっている活動の数々をご紹介します!
※ 各活動の紹介にあるリンクをクリックすると、
「とうきょうすくわくプログラム」活動報告書へと移動します。

2024年7月
一泊旅行 ひまわり旅行(5歳児)
自然の中にある”みず”の姿をもっともっと見てみたい!
八王子を飛び出して向かったのは自然豊かな長野県。
ここにどんな”みず”があるんだろう…?
一日目は入笠山。湿原の中には小さなせせらぎがいっぱい!
あっちでもこっちでも「みず、はっけん!」小さな水たまり
草の上にキラキラ光る朝露…どんな小さな輝きもぜーんぶ
”みず”。自然の中にはこんなに”みず”がいっぱいあるんだ
ね!
二日目は、「どりゅうのたき」。”どりゅう”ってどういう
意味?”たき”ってどんなもの?森を進み、でこぼこの岩場
を抜けるとどこからかゴオーっと水の流れる音…。
はやる心を抑えて歩くひまわりさんの目の前に現れたのは…「どりゅうのたきだーーー!」
岩肌を伝って水がどんどん噴き出してくる水の姿でした。大きな音、肌に感じる冷たい空気、どんどん流れていく滝つぼの水。固唾をのんで見守るとはこういうこと。みんな、声もなく見とれていました。誰かがぽつりと「みずたくんがおおさわぎしているね」。
4月の親子遠足で先生が作ってくれた絵話の主人公・みずたくん。日頃から親しんでいるみずたくんが大自然の中ではこんなにも躍動していることをひまわりさんらしい言葉で話してくれました。
さらにバスに乗って向かった先には”三分一湧水”。
昔の人がたんぼに湧き水を誘導するために作ったもの。真ん中におかれた三角形の石のおかげで、湧き水が自然に三つの方向に分かれて流れていく仕組みです。
「昔の人ってすごいねぇ」みんなでしゃがんで触った水は、思いのほか冷たくてびっくり!
一泊二日、自然の中にある水のことをい~っぱい発見したひまわりぐみでした。


2024年7月
おみせやさんごっこ(全園児)
自然の中にあった”みず”のこと。
もっとも~っとみんなに伝えたい!あそびたい!そうだ!
3階にみんなであそべる場所をつくっちゃおうよ!
よろず保育園のみんなの手作りおもちゃでいっぱいにして
その名も「みんなあつまれ!みずのこまつり」
はじまりはじまり~!
真ん中には大きな川が流れていて、上流には小さな滝も
あるよ!あの大きな湧き水が川になって、みんなのもとに
流れてくるんだね。この川にはいのちがいっぱい!魚つり
をしてあそぼう!みずのしずくが飛び込むけん玉や、水辺でぴょんぴょん跳ねるカエル、自分で”とっとこカニたろう”やさしい色合いの魚たち…ユニークなおもちゃが大集合。
さらに茶色の泥水が川辺でひろった石の中を通り抜けると…「透明になった!」みんなびっくりのろ過
実験コーナーでした。みずのこまつり大成功!


2024年10月
うんどう会(全園児)
クラスで、グループで、”みず”のことを探究してきた一学期。
その発見が、からだをのびのびと使った表現活動へとつな
がりました。
”みず”ってなあに?身の回りにある水を見て、さわって、
全身で感じてきた0歳児たんぽぽぐみ。雨が集まってでき
た”池”に住むかわいいカエルの卵になって、大人とのふ
れあいあそびを存分に楽しみました。
ペンギンが出てくると大喜びの1歳児すみれぐみさん。みんな
もペンギンになってあそぼう!氷山でかくれんぼ、滑り台、魚
を捕りに海の中へ。こわ~いアザラシさんとも真似っこあそびで仲良くなっちゃうよ!
海の中には魚だけじゃなくて、エビさんカニさん、こんぶやわかめなどの海藻など色とりどりのいのちがいることを知った2歳児ちゅうりっぷぐみさん。たくさん泳いで遊んで、時にはサメから身を隠して…手足をいっぱい使ってあそぼう!
ゆらゆら、バシャバシャ、サブーン…波ってどうして起きるのかな?風が吹くと海が揺れるの?それとも大きな魚が泳ぐから?大波小波、寄せては返す波の不思議を、友だちと力を合わせて表現していった3歳児ももぐみです。
たくさんのいのちが集まる海の中は、みんな仲良しなのかな?大きい魚が小さい魚を食べてしまったり、小さい魚がが大きい魚を助けてあげたり…そんな自然界の共存の姿にも触れた4歳児さくらぐみ。協力して魚のおうちを作ろう!支え合い、助け合ういのちを表現した”いきものがたり”でした。
ひまわり旅行で出会った”どりゅうの滝”。地面の下にたまった水が、やがて集まって大きな滝になることを自分たちの体を使って表現したい!雨、雪、氷、霧…ひとしずくの「みず」が集まっていくと,地面の中では何が起こっているんだろう?静けさの中から噴き出す湧き水、そして岩を割って流れる滝。ダイナミックな滝を、様々なリズムあそびと身体表現で創り上げた5歳児ひまわりぐみです。


2024年10月
ゆうえんちごっこ
みんなであそんだ運動会。もっとも~っと楽しみたい!
運動会でなりきってあそんだ各クラスのプログラムが
楽しい「遊具」になって園庭に登場です!
0歳児プログラム『コロコロたまご なぁ~に?』
→水草の中でたまごを運ぼう!上手に運べるかな?
1歳児プログラム『ペンペン ぺぺぺぺン たのしいな」
→ペンギンになって氷山の上を落ちないように渡ろう!
2歳児プログラム「にげて!にげて!さかなくん」
→魚になって海の中を泳ごう!網にかからないように
よ~いドン!
3歳児プログラム「なみのこ のこのこ どこへいく?」
→波(箱車)に乗ってゆらゆら、すいすい。気持ちいいね~。
4歳児プログラム「いきものがたり」
→うんていのブランコで、クラゲ、カニ、トビウオ、イルカになって海の中を泳ごう!
5歳児プログラム「めぐみのみず 滝になる」
→大きなトランポリンの上で大ジャンプ!流れ落ちる滝のように飛び跳ねよう!
『しずくたくさんあつまって』→しずくになって非常用滑り台を一気に流れ落ちます。
「みずをのんで さあしゅっぱつ!」→元気に体操!
「ぎんこう」
「いのちのみず」→あそんだあとはしっかり水分補給です。ベンチに腰掛けて一休み。
「えほんのもり」→大好きな絵本に囲まれる素敵な絵本の森。
「めぐみのおちゃ」→おいしい水を使ってたてるお抹茶。ひまわりぐみさんが心をこめておもてなし!
「のこのこ しおひがり」→いろんな貝を砂場で探そう!どんな貝が獲れるかな?
たくさんあそんだ曲をBGMに「みず」に彩られたよろず保育園のゆうえんちごっこ。
「先生、今日ゆうえんちごっこある?」「あるよ」「やったー!」
朝から楽しみで仕方ない子どもたち。
行きたいコーナーに自由に行ってあそべる毎日は、ワクワク・ドキドキでいっぱい!


2024年12月
クリスマスおんがく会(全園児)
これまで探究してきた”みず”への気付き、発見が、言葉で
のやりとりで表現する劇遊びへと発展。
やりとりを通じて育む、いのちを見つめる心。
役になりきりセリフを発し、ユーモアあふれる動きで毎日
がワクワク・ドキドキ!”みず”の姿を0歳児~5歳児まで
それぞれの年齢に応じた表現で物語にしていきました。
運動会の舞台になったひょうたん池には池にはカメの赤
ちゃんも生まれました。ずりずり、よちよち。あれは何?
ひっぱったり、押したり、ぎゅっと掴んだり…自由に動く
自分のからだってこんなにふしぎ!もちろん抱っこもだ~い
好き!すくすく育つ0歳児たんぽぽぐみの、全身を使った探究活動が劇になりました。
運動会からずーっとペンギン大好き!の1歳児すみれぐみさん。…ですが、他の動物が出てきました。青と赤のかわいいネズミになって海の探検にしゅっぱつ!隣には友達の姿も。みんなであそぶことも、歌うことも、とっても嬉しくて楽しい!
カニの仕立て屋さんは今日もたくさん生まれたおたまじゃくしの洋服づくりに奮闘中!
はさみでちょっきん、ミシンでぬいぬい、もっと大きなハサミがほしいよ~。普段のままごとや人形あそびの中でも洋服屋さんになり、布を広げたりかけたりと楽しんでいる2歳児
ちゅうりっぷぐみ。生活の中にも劇あそびの要素がいっぱいです!
湖に住むかわいい生き物・ビーバーは、木をかじって家を作ることが大好き!でもかじってばかりだと木がなくなっちゃうよ~!小さくなった木の枝は土に埋めれば、水をあげれば、大きな木になるのかも?3歳児ももぐみさんらしい、いのちの感じ方。園庭のあちこちで「ビーバーくんがかじったのかも?」跡を発見!物語の世界に浸っていきました。
みんなが集まる”めぐいのいけ”。この池の水は森に生きるいのちを育てる大事なもの。
さむ~い冬の日、池の水はカッチカチに!このままでは水が使えない…どうしよう?叩いてみたりゆすってみたり…そうだ!あたたかくすればいいんだよ!太陽の力で氷がゆっくり溶けて水になることを知った4歳児さくらさん。
自由に話し合う「ひまわり会議」。誰もがお母さんのおなかの中で、ひまわりさんの心にいる大事な友だち”みずたくん”に守られて産まれてきたこと。それは自然の中にあるほかの命も同じこと。「”みず”と”いのち”はつながっているんだよ」たくさんの気づきが生まれる中でみんなが重ね合わせて見たのは、サケの親子でした。ひとつのいのちが終わっても、また水と一緒に地球の中でずっとつながっていくことを、子どもらしい、愛情豊かなまなざしで見つめました。生きていく厳しさ・すばらしさを、より感じさせながら、みんなが語った言葉で劇を創り上げました。

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